
最後の最後で
大変な現場に
こんにちは!
アスレティックトレーナー・鍼灸師の久保太吾です。
3/2㈰に行われた東京マラソン2025の救護活動。
2回目のマラソン救護という事で落ち着きつつ順調に進んで行った今回。
しかし最後の最後で大変な現場に!!
その様子や思った事を綴っております。
現場のリアルや当日起こっていた事なども知っていただければと思います。
救護場所
今回自分が配置された場所は
浅草橋交差点付近にあった29㎞地点救護所。

マラソンは30㎞付近まで来た時に一気に疲れが襲ってくると聞いたことがあり、ちょうどその手前のゾーンだったので忙しくなるかなと予想。
しかも、この日は最高気温が20℃以上になると予報があったので脱水や痙攣のリスクが上がるなと。
そう予想しながら救護所にある道具や設備などを確認。
そして、ランナーが来るのを待ちました。
思ってたよりマシ?
ある程度時間が経つとトップランナーがその地点を過ぎていきました。
その後時間が経つにつれて日が差して気温が上がってきました。
そうなってくると救護所を利用する選手が増えてきます。
実際に救護者受付者数が139名とコース途中の救護所の中では一番多い人数になっていました。
ただ…

思ってたよりマシ??
脚を攣ったり疲労で身体が動きにくくなったりした方が多く利用されていた29km地点ですが、ひどい状況になっている方はほとんどおらず。
少しケアした後に水分塩分補給してコースに戻した選手が多かったのでめちゃくちゃバタバタしたという印象はありませんでした。

昨年よりも今年は全然忙しくない
昨年も同じ場所に居た医師やトレーナーの方もそう仰っていましたし、自分もかなり余裕を持って活動できていました。

それはアカン

給水所に水がない!!
レース後半に救護所を利用していたランナーが仕切りにこの事を言ってました。
飲むものがないので沿線にあるコンビニに入ってドリンクを買う方もいらっしゃったとか。
自分が前述の手当てをしてた際も別の地点で給水所に水がないとの無線も入ってきました。

それは一番アカン💢
この日は最高気温が20℃を超える暑い日。
レース開始前からこの予報がされていたのにも関わらずこういった事態が起こっていたみたいです。
足らんと思った段階ですぐ対応も出来たはず。
ランナーからの話を聞きほんまにあり得へん事やと思いましたし、救護所メンバーもその事を言ってました。
来年以降に改善してほしいです。
最後の最後で…
そんな事もありましたが、このまま何事もなく終わるかなと思っていた関門閉鎖時刻の14時前。
残り数秒で関門が閉まるというタイミングで一本の連絡がありました。
📱両脚攣って動けなくなってる方が居るのでヘルプに来てほしい。
近くでそれを聞いていた自分。

僕行ってきますね!
約1㎞手前の現場までダッシュ
でボランティアの学生と一緒に向かいました。
現場に着くと高齢の男性が両脚を攣り苦悶の様子で倒れていました。
症状がなかなか落ち着かず、身体を解してもなかなか緩まない体。
呼吸でゆっくり長く吐くことを意識させてとにかく力を抜かせようと。
そして経口補水液も飲めそうなタイミングでちょっとでも飲んでもらおうと。
一緒に居たAED隊の救急救命士と共に脚を解しつつ、そのランナーを落ち着かせようと努めました。
しばらくすると力が抜けたので車いすに乗せようと試みましたが、体勢を変えた瞬間にまた痙攣発生…
これは無理だと救護者を要請。
しかし場所が遠すぎて来るまで時間が掛かるとの事。
かといって救急車を呼ぶほどでもない症状。
という事で…
担架で約1km先の救護所へ搬送。
搬送中も様子を伺い、途中で攣る場面もありましたが信号待ちの隙を狙ってケアしながら29km地点まで向かいました。
AED隊やボランティアの学生との協力があり最後まで無事搬送。
最後の最後でなかなか大変な状況になりましたがこれを持ってこの日の仕事が終了しました。
今後に活かしたい!
初めて入った東京マラソンの救護の仕事。
この日一緒だった医師、トレーナー、看護師、ボランティア等の連携が上手くできスムーズな運営が出来たと思っております。
最後の最後で大変な現場になりましたがそれもまた良い経験になったかなと。
今後のトレーナー人生に活かしていきたいと思います。
皆様ありがとうございました!

この後旧友と再会。
その千葉遠征の様子は次のblogで書きます。
ではこの辺で…
ほな✋
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